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筒描尺皿 柳紋

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こちらはどちらも一尺ほどの大きめのものです。
先日丹波の筒描について書きましたが、丹波には柳に蛙が飛びついている紋様の白地の徳利は残っているもののこういうタイプの皿は見かけません。
紋様はむしろ瀬戸の石皿にしばしば見かけるさらっと見事に筆を走らせた風にそよぐ柳の紋様を筒描きに置き換えて、今回の会場でもありますobjectsのお店のロゴもイメージして仕上げました。
あまり今まではうつわにこのような具象を描いたことはなかったことですがこういうものもなんとか進めて行ければまた自分のやきものの幅も拡がるだろうとは思いもするものの、手先も不器用な上に絵心に乏しい自分にはちょっと難しいかもしれません。
それはさておき、これらは絵筆ではなくスリップウェアで散々繰り返してきたスポイトを用いて白泥を絞り出しながら、こころは瀬戸の絵皿に導かれて描いたもので、紋様の上には窯焚きの自然釉が雪か雨のように降り注ぎ、陶器であることでなんとか救われてもいるのではないかとも思います。



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by slipware | 2018-04-13 22:54 | 食のうつわ | Trackback

流釉 蓋壺

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こういう流釉の蓋壺も先程の蝋燭徳利と同じく古い丹波の作法そのままに作りました。
蝋燭徳利は幕末から明治初期の限られた期間だけのもののようですが、こういう蓋壺のほうは昭和中期頃まで少しづつ姿を変えながらも無数に作り続けられた丹波の窯のロングセラーであったように思われます。
それだけに今に残るものも多く手に入れやすいので自分もいくつか気に入ったものを買い求めて手許に置いています。
流釉とはいいますがこれらはどれもスリップウェアと同じく泥の上の泥による装飾です。
今でこそ化粧土と釉薬は別のものとして扱われがちですが、往時の窯の仕事の中でどちらも生掛けにする泥と釉とがそれほど明確に分別されていたとはあまり思えません。
立杭での修行中に師匠も今回自分が取り組んだような蝋燭徳利や蓋壺などこういう丹波の伝統的な仕事に向き合っておられました。
自分が篠山の道具屋さんで見つけてきた壺や師匠が近くの畑の隅で見つけられたかけらを見ながらこのようにしているのではないかといろいろとお話ししたことも懐かしく思い出されます。
今回は江戸末期の丹波の陶器の方法そのままに轆轤に灰を打ち継ぎ土で仕上げて作ったものもいくらかはあります。
他所からの技術が入ってきてこんな面倒なことはいつの間にか丹波の窯でもしなくなってしまいましたが同じようにすれば同じようになる。
技術の革新や洗練によってこぼれ落ちた「なる」というところをもう一度拾い直したいのです。

『手仕事の日本』の芹沢銈介さんによってふっくらとデフォルメされたこの壺の姿も印象的です。








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by slipware | 2018-04-12 09:07 | 蓋物 | Trackback

蝋燭徳利

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『民藝』744号の特集「丹波の古陶」にも書きましたがこういう蝋燭徳利の小さな写真が自分と丹波を結ぶきっかけでもありました。
流釉とはいいますが白地のものはスリップウェアと同じく泥の上の泥による装飾です。
今でこそ化粧土と釉薬は別のものとして扱われがちですが、往時の窯の仕事の中でどちらも生掛けする泥と釉とがそれほど明確に分別されていたのかどうかということはいささか疑問に思わないではありません。
今回は江戸末期の丹波の陶器の方法そのままに轆轤に灰を打ち継ぎ土で仕上げて作ったものもいくらかはあります。






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by slipware | 2018-04-12 08:33 | 酒のうつわ | Trackback

第4回南丹市工芸家協会展

今年も南丹工芸文化祭の一環として南丹市工芸家協会展が催されます。


・園部展
 会期:10月10−18日 ・13日(火)は閉館日です。
 時間:9ー17:00(入場は~16:30)・最終日は15時までです。
 会場:南丹市立文化博物館1F

・美山展
会期:10月17−18日 
 時間:17日は9ー17:00、18日は9−16:00
 会場:南丹市美山町農業振興総合センター1F、2F(道の駅:美山ふれあい広場内)

ぼく自身も協会員として園部展には白掛大壺を、美山展にはSlipware角鉢をそれぞれ出品しています。

南丹市工芸家協会
ホームページ
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by slipware | 2015-10-08 20:23 | お知らせ | Trackback

「兵庫の手仕事展」 ひふみ民藝店

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大阪のひふみ民藝店の開店一周年イベント「兵庫の手仕事展」がいよいよ始まります。
若い店主の川見さんは数年前からいろいろな手仕事関係のイベントや自分の個展などでも誰よりも早く並んで朝一番に熱心に見て回る目立った青年でした。
やがて彼からお店を開きたいという話を聞いたのです。
自分としては大阪には他に先行する取扱店もあるのでお取引はお断りしたのですが、応援したい気持ちはずっとありました。
川見さんのお店がオープンして、今流行りの売れそうなものを扱うのかと思いきやそういうものには目も向けないでまだまだ光の当たっていない売らなければ滅んでしまうような手仕事を掘り出そうとするその姿勢には共感していますが、こういうやり方ではお店の経営は大変に決まっています。
なおさらこれはなにか具体的に応援してゆかないとまずいなというような気持ちにもなっていました。
そんな時期に一周年企画の相談を受けました。
 
今回会期中の6日午後3時から「丹波と民藝運動」というようなテーマでお話し会をお受けすることになりました。
前半はぼくが丹波焼についてお話させて頂き、後半は川見さんと丹波の民藝運動について話す予定です。
また6日のみですがこのお話し会に関して手元に置いている丹波の古陶を20点ほど選んでご覧頂く予定でおります。

展示のタイトルは「兵庫の手仕事展」ですが自分もまた兵庫で学んだものとして、期間限定ではありますがひふみ民藝店にはじめて作ったものも並べていただきます。
こちらは新作のスリップウェアなどを中心に100点ほどです。
ぜひこの機会にひふみ民藝店をお訪ね下さい。

ひふみ民藝店
〒550-0015
大阪府大阪市西区南堀江2-10-9 テラス101号室
【TEL/FAX】06-6536-0760
【お問い合わせ】mingei_123@yahoo.co.jp
営業時間12時~20時  会期中は無休

「兵庫の手仕事展」ご案内
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by slipware | 2015-05-01 10:09 | お知らせ | Trackback

白掛 蠟燭徳利

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白掛 蠟燭徳利 2013年秋  


江戸時代幕末期の丹波では様々な姿の徳利が作られました。
和蝋燭のかたちに似た蠟燭徳利もそのひとつです。
当時の徳利は概ね大きものが多いのですが、これらは今のように清酒を燗にするだけではなく、むしろ酒や醤油、酢、油などの保存容器であったためです。
今ではそういう用途は金属缶やペットボトルやガラス瓶や紙パックに取って代わられてしまいましたが、当時はむしろやきものがいちばん一般的であったように思われます。

この蝋燭徳利も今では一輪挿しにでもする寸法かと思いますが、用途は言うまでもなく自由に工夫してくださってかまわないのです。
白掛無地の風合いのうつくしさを楽しんでいただきたいと思います。

こちらもknulpAA galleryの個展に出品します。
今回は普段使いの食器中心で、酒器や花器は多くはありませんがご覧頂きたいと思います。
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by slipware | 2014-11-27 23:05 | 酒のうつわ | Trackback

灰釉 盒子

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灰釉盒子 2014年春


今自家で用いる釉薬のほとんど全ては灰を使ったものですが、中でもこのように条痕に流れる細かい貫入が出る釉薬はいかにも灰それ自体の性質を表しているかと思います。
窯の中で薪の灰を受けてそれが土の表面と融け合ったものを自然降灰釉と言いますが、そういうものに近いこのような表情の釉薬を指して特に灰釉と読んでいます。
昨年何度かお訪ねした素晴らしい絞りのお仕事をなさっておられる染色家の新道弘道さんの藍染めに使われた後の灰をお分けいただいて前回の窯からこういう灰釉を試しています。
火の具合にかなり影響されますが、このようにみずみずしい力のある釉薬が出来ました。

こちらは間もなくはじまるobjectsの個展でご覧頂きたいと思います。
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by slipware | 2014-05-27 00:37 | 蓋物 | Trackback

くらしの工芸展 in 篠山

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東京では自分にとっては毎年の大きな行事になっているゴールデンスリップウェアの会期中でもありますが、昨年の三宮に次いでくらしの工芸展の篠山での特別展がいよいよ明日より始まります。
先日の窯焚きのものからいろいろと選んでご覧いただこうと思います。

今回もまたくらしの工芸展メンバーに加えてゲストの作り手の方にも参加して頂いております。
くらしの工芸展は全て作り手メンバーによる実行委員中心で企画運営しております。
出展者も会期中は原則的にはずっと会場でお客様と応対いたします。
春の篠山にぜひお越し下さい。

・出展者
  染織/中村紀子 
  染色/高木泉、中川伊津美 
  丹波布/蘆田久枝、井下陽子、藤原晶子、福塚規子 
  段通/坂上梨恵 
  陶磁/河井一喜、栗田荘平、坂西康俊、西堀志伸、前野直史、山口和声
  木漆工/小島優、笹倉徹、辻本知之、野沢裕樹、chogoro(小島美代子 小島紗和子)


・日時:2014/5/2(金)~5/6(火) 10:00-17:00
・会場:城下町の風情を今に伝える丹波篠山の妻入商家群の鳳凰会館と広瀬邸


また今回は当会メンバー所属の兵庫県民藝協会と並んで、今年で開館45周年を迎える丹波古陶館からも御後援をいただきまして篠山での開催が実現しました。
会期中には丹波古陶館主催の特別展や記念講演会も開催されますのでどうぞ合わせて御参加下さい。


くらしの工芸展の情報はこちらからご覧ください
くらしの工芸展Facebook
くらしの工芸展Twitter
兵庫県民芸協会ブログ
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by slipware | 2014-05-01 05:59 | お知らせ | Trackback

BEAMS fennica

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自分が立杭の清水俊彦師匠の元を出て独立した1996年頃には民藝などには普通の人は誰も興味は持っていないような状況で、ただ民藝協会に入っているような方たちだけが大切に守っておられるというような印象でした。
自分のものが民藝だということでもないのですが、実際に陶器を作り始めても桃山志向の崩したような陶芸家ばかりが評価されてスタイルにせよスタンスにせよ民藝的なものは無個性で安直などこかおみやげのようなつまらないものであるかのように見られがちでした。
それは現在でもそうであるようにたしかにそういうものも少なくなかったのかもしれませんが、そのことは類型化した桃山風のものにしても多くはつまらないという状況は似たようなものだったと思います。

ところがいつ頃からかそれまでとは違う若い層にも民藝に関心をもつ人が増え始めました。
それまであまりアカデミックな場では取り上げられることの多くなかった異端の宗教哲学者で民藝の提唱者である柳宗悦研究が盛んになったこと、日本の工業デザインのパイオニアである柳宗理の仕事の再評価によって氏が館長を務める日本民藝館や民藝に親しむ人が増えたこともきっかけでしょう。
そして民藝などとはまったく無縁と思っていたBEAMSの名を民藝についての話しの中で聞く機会も増えましたが、影響力のあるそういうところが出西窯などを取り上げてその価値を紹介したことが、何よりも直接的に民藝やそれに繋がる品物への興味をより多くの人に持たせたに違いないと思っています。
BEAMSをそういう方向に向かわせた立役者がTerry Ellisさん北村恵子さんのお二人であるということもなんとはなしに聞き知っていました。

その北村さんから突然電話があり、その後Terryさんとお二人でお出で下さったのが今年の初夏のことでした。
聞けば全国を飛び回るお忙しい日本での日程の最後の休日を一日空けて会いに来て下さったとのことでこれには大変感激しました。
この日は宗理さんとの出会いがきっかけだったという民藝とお二人の出会いや自分の仕事のことなど色々お話ししたり、古いスリップウェアを見たり、美山の茅葺き古民家群や新道弘之さんの小さな藍美術館を訪ねたりしてゆっくり楽しく過ごしました。
お見せした自分が作ったものの中からも、このサイズでこの紋様のものをいくつというふうにそれはさすがに手際よくオーダーして下さってBEAMSでお取り扱いいただくことになりました。

実際に店頭に並ぶのはfenncaを扱っている下記店舗になります。
詳細はfenncaのブログ等で御覧下さい。

インターナショナルギャラリー ビームス 2F
所在地東京都渋谷区神宮前3-25-15
営業時間11:00~20:00
定休日不定休

ビームスジャパン 6F
所在地東京都新宿区新宿3-32-6
営業時間11:00~20:00
定休日不定休

ビームスウエスト 1F
所在地兵庫県神戸市中央区御幸通7-1-15
営業時間11:00~20:00
定休日不定休
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by slipware | 2013-11-01 20:00 | お取扱い店舗 | Trackback

ササヤマルシェ

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弟子時分は5年間古市に住んで立杭の師のもとに通っていました。
その頃は時々篠山の町に出て丹波古陶館や骨董屋さんなどを見たり大きいスーパーでちょっとした買い物をしたりが楽しみでした。
その頃の篠山は観光地ではあっても割合なにも無いといえば無いようなひなびた田舎の城下町だったように思います。
それが今ではアートやクラフトのイベントも沢山で、また都市の若い層に人気のお店もたくさん出来て見違えるほどに近年盛り上がっています。

今年はこの篠山の人気イベントササヤマルシェplugさんとsonomonoさんの[ 小鹿田焼と丹波焼 ]のブースに参加します。
12~14日はぼく自身も会場でお待ちしております。
他の日も行けるだけ行きたいと思っています、またこちらでも告知します。

会場は兵庫県篠山市河原町妻入商家群
会期は週末ごとの10月12~14日,19~20日,26~27日
時間は10~16:00です。
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by slipware | 2013-10-06 18:00 | お知らせ | Trackback