2018年 04月 12日 ( 6 )

丸紋 土瓶

b0027248_12401586.jpg
近頃特に力を入れているのは土瓶です。
今回もたくさんではありませんがいくつかの丸紋土瓶を作りました。
持ち手は籐のものはなかなか良いのが手に入らなくなって久しいのですが古いしっかりしたものが残っているのを見かけるたびにあるだけすべて買い溜めて使ってきましたが、それもとうとうほぼなくなってしまいましたので今回の分からはこれも近年良い鉉を作り始められた山野さんのものを予定しています。


[PR]
by slipware | 2018-04-12 12:47 | 茶のうつわ | Trackback

湯呑茶盌 櫛描/筒描

b0027248_10181954.jpg
湯呑茶盌もこれだけではなくまたいろいろなものを作りました。
[PR]
by slipware | 2018-04-12 10:31 | 茶のうつわ | Trackback

櫛描浅鉢

b0027248_10073555.jpg
今回力を入れたのは櫛描きのものでした。
一昨年の窯で取り組んでめどは立っていましたが、幅広に描く櫛にもう一工夫しました。
今回は鉢や皿の内側だけではなく湯呑や盌にも櫛を走らせています。




[PR]
by slipware | 2018-04-12 10:16 | 食のうつわ | Trackback

流釉 蓋壺

b0027248_08451586.jpg
b0027248_08451975.jpg
b0027248_08452386.jpg
こういう流釉の蓋壺も先程の蝋燭徳利と同じく古い丹波の作法そのままに作りました。
蝋燭徳利は幕末から明治初期の限られた期間だけのもののようですが、こういう蓋壺のほうは昭和中期頃まで少しづつ姿を変えながらも無数に作り続けられた丹波の窯のロングセラーであったように思われます。
それだけに今に残るものも多く手に入れやすいので自分もいくつか気に入ったものを買い求めて手許に置いています。
流釉とはいいますがこれらはどれもスリップウェアと同じく泥の上の泥による装飾です。
今でこそ化粧土と釉薬は別のものとして扱われがちですが、往時の窯の仕事の中でどちらも生掛けにする泥と釉とがそれほど明確に分別されていたとはあまり思えません。
立杭での修行中に師匠も今回自分が取り組んだような蝋燭徳利や蓋壺などこういう丹波の伝統的な仕事に向き合っておられました。
自分が篠山の道具屋さんで見つけてきた壺や師匠が近くの畑の隅で見つけられたかけらを見ながらこのようにしているのではないかといろいろとお話ししたことも懐かしく思い出されます。
今回は江戸末期の丹波の陶器の方法そのままに轆轤に灰を打ち継ぎ土で仕上げて作ったものもいくらかはあります。
他所からの技術が入ってきてこんな面倒なことはいつの間にか丹波の窯でもしなくなってしまいましたが同じようにすれば同じようになる。
技術の革新や洗練によってこぼれ落ちた「なる」というところをもう一度拾い直したいのです。

『手仕事の日本』の芹沢銈介さんによってふっくらとデフォルメされたこの壺の姿も印象的です。








[PR]
by slipware | 2018-04-12 09:07 | 蓋物 | Trackback

蝋燭徳利

b0027248_08122242.jpg
b0027248_08155503.jpg

『民藝』744号の特集「丹波の古陶」にも書きましたがこういう蝋燭徳利の小さな写真が自分と丹波を結ぶきっかけでもありました。
流釉とはいいますが白地のものはスリップウェアと同じく泥の上の泥による装飾です。
今でこそ化粧土と釉薬は別のものとして扱われがちですが、往時の窯の仕事の中でどちらも生掛けする泥と釉とがそれほど明確に分別されていたのかどうかということはいささか疑問に思わないではありません。
今回は江戸末期の丹波の陶器の方法そのままに轆轤に灰を打ち継ぎ土で仕上げて作ったものもいくらかはあります。






[PR]
by slipware | 2018-04-12 08:33 | 酒のうつわ | Trackback

「前野直史 展」 objects

b0027248_22404358.jpg
b0027248_23041043.jpg

窯焚きが遅れ梱包発送も遅れてぎりぎりで、お知らせがすっかり遅くなってしまいましたが間もなく松江のobjectsさんでの2年ぶり3度めの個展があります。
____________
心に響いたものは見に出かけ、心打たれたものについては調べ、可能であれば
それらを買い求めて身近に置き、暮らしの中で日々親しむ。そうやってものと
対峙してきた経験は強力な糧となり、前野さんの手からゆっくりと染み出て
いるように思います。

本展では長く続けている仕事とともに、ここ数年の新しい仕事もご紹介します。
新作にはまず目新しさを覚えますが、手にとって眺めていると長年の仕事に在る
前野さんらしさもじわじわと伝わってきます。

前野さんが愛して止まない古丹波への敬意を込めた作品もお願いしました。
どんなものが届くか、実に楽しみです。

どうぞお出かけください。
____________
これは店主の佐々木さんがDMに書いて下さった案内ですが、前回前々回と意欲的に取り組んで下さってプロデューサーと作家とでも言うような関係でこちらもやりがいのある会を開催して下さっています。
今回は自分のルーツのひとつでもあります古い丹波の筒描きの技法などに向き合えないものかと、そのような提案をいただきましてDMも下手な下描きそのままを使って作ってくださいました。
丹波の筒描きというのはスリップウェアの一種と分類しても良いような非常に近い技法のものですがやはり原料を替えタイミングを変えてこそそのイメージに近づけるものとも考えて一工夫しました。
丹波の筒描きと言えば江戸時代の末期以後たくさん作られた流釉の壺の蓋に描かれた紋様や、昭和になる頃まで膨大な数が作られた酒屋の屋号などを流れる泥で描ききった通い徳利の数々がありますし、またこれと同じようなものですが住吉丸太かうしと文字の入った小振りの片口徳利と共に五寸ほどの皿も多く作られたようでしばしば見かけます。
今回は特に壺の蓋に描かれたようなイメージのものを丸太かうしのような小皿にいろいろと紋様してみました。
同時に陶器に興味を持った頃から非常に惹かれた流釉の蓋壺そのものや蝋燭徳利なども古い丹波の作法そのままに轆轤に灰を打って継ぎ土作りで取り組んでみました。
丹波の陶器は平安末からの渥美古窯直系の焼締のものから、江戸初期以後の赤土部と呼ばれる鮮やかな発色を見せる泥釉の数々、そして白泥を使って様々な装飾を展開した江戸末期以後の仕事と展開しますが特にこの幕末以後の仕事を受けての今回の窯でした。

それからこれはあえて書いておきますが、何も今回突然そう思ったということでもなく、基本的には現代の作り手としては各工程や原料の扱いなどかなり古いやり口で取り組んでいる自分の陶器ですのですでに独立して20年ほども続けながら感じていたことですが、このたびあらためて古い陶器へのオマージュのような仕事に向き合いまして、どうしたって今風のきれいな陶器を追うやり方では大切なものはするりと逃げてしまうということです。
民藝のような伝統的な仕事を大切にする世界ですらやはりプロダクトの時代にあっては品質の安定を目指してきたのも事実でしょうし、味を追うというような作為に走らないという自制心や繰り返しの仕事が無我境に入る機縁となると同時に熟練しピシッと揃った品物を仕上げるというような幻想が、ついつい生まれてくる陶器に自ずと込められないではおかないような自然の生命感のようなものを削ぎ、押さえ込むというようなことになってきたのではないかと、それは一昔前のものと現代のものを見比べてはっきりと気付かないわけにはゆきません。
このような見方は民藝の異安心であるとも思われるかもしれませんが自分にとっては切実な実感です。
かつてうつくしいものが生まれてきた背景をせめて出来る限りは整えて仕事に向き合いたいとは思うのです。
土や釉薬はどのように準備されて扱われたのか、どのようなやり方で轆轤して紋様されたのか、そしてどういう窯でどのような炎を浴びて焼かれたものかと。
結果、今回の窯から出たものは底切れなどの窯傷も目立ち、焼け歪んだものも多く、胎土の砂粒が吹き出したり燃料の灰が降り掛かったりしてつやつやとなめらかな肌のものばかりではありません。
ところがこのような傷や欠点と思われているようなものこそが紋様以前の紋様であるとも感じるのです。
陶器とは本来そういうもので、こういうものに砥石をあてたりして使ってきたのがかつての陶器のあり方であったはずなのです。
土を水簸して雑味を抜いて、安定して回る轆轤でかたちして、素焼きをしてきれいに釉薬を掛け、歪まないようにまっすぐの棚の上にとんと置いて灰の掛からない窯で焼くと。
それは近代以後に獲得した陶磁史の上でのひとつの成果ではあるにせよ、そういうやり方で出来たきれいな陶器が力のあるうつくしいものであるかどうかというのはまた別の問題だとは思うのです。
今できる精一杯をやりきったとは思っていますが、また次が見えてきたとも感じています。
過去に向き合うのは後ろ向きの仕事と見る方もあるかもしれませんが、自分にとっては先を見るための大切な確認の仕事でもありました。

告知が遅れたためにあまり多くは紹介もできませんが今回もまたいくらかのものをここで紹介します。
ぜひ皆様のお越しをお待ちしております。



会期:4月14日(土)〜23日(月) ただし18日は定休日です
時間:11時〜19時 都合により16日は18時までとなります
会場:objects 
   松江市東本町2−8 tel 0852-67-2547
在廊日:会期の初日と二日目です







[PR]
by slipware | 2018-04-12 00:02 | お知らせ | Trackback