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初窯 2008.12.2/5:15

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そのままの感じであぶり続けるが時折炎が立てば温度はさっと上って100度近くになり炎が収まればまた3~40度程に戻る。
これは窯の天井付近の温度のセンサー部分がそうなっているだけのことで、品物の並んでいる窯底の温度はおそらく30度もないくらいで余程安定しているのではないかと思う。
まだまだ作業は付きっきりになる必要はなく、時折様子を見ながら部屋で寝そべったり、何か暖かいものを飲んだり食べたり、こうしてMacに向かったりしながらゆったりと進めている。

日付が変わる0時頃に電灯をあてて中の様子を見たがまだうつわの下半分は濡れている。
いちばん湿気が残っていた右側の大き目の鉢もまだ乾いていない。
まだ乾き切っていない太い生の丸太を品物のすぐ手前あたりに横向きに寝かせて火断てにして直火をよけてその手前で焚いているのだがこのためもあるのだろうし、あるいは煙出しも焚口も全開のためもあるのか窯の天井付近ばかりを熱が流れ過ぎて行っているような気がしたので煙出しに素焼きの皿で半分程に蓋をする。
これで少しは熱がこもるかと思う。

3時、火の具合は特に大きな変わりはないがうつわの乾燥は進んでいる。
煙出しを絞ったのはよかったようだ。
外は0度前後に冷え込んであたりは霜が降りている。

5時15分、点火してからすでに12時間が経った。
火断てにしていた丸太も手前側からだんだんと炭になりこれ自体も熱源となっていると同時にかなり嵩が低くなってきているからこれならすぐ後ろにある最前列のものの下部にも熱が行くはずだ。
温度は少し上ったところで安定しているようで119度を指している。
うつわは底や後ろ側や奥のものはわからないが見える範囲は乾いたようだ。
窯天井に手を当てれば3時にはまだ温度計を挿した真ん中あたりまでしか温かくなかったがようやく後ろのほうまで温まってきた。
火断ての手前に横向きに並べた丸太をゆるゆると燃やしてきたが、ここからは窯に向かって縦向きにくべる薪を少しづつ増やしてゆきながら慎重に温度を上げて行く。
いまのところかなり燃えにくいまだ乾き切らない柿の木で焚いている。
なにぶん小さい窯なので乾いた薪を入れればすぐに燃え上った炎が伸びて数百度くらいはあっという間に上がってしまうだろう。
by slipware | 2008-12-02 06:04 | 窯のこと
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