点火したのは17時15分。
データを取りたいので窯の中程に天井から温度計を挿した。
点火前は15度。
急昇温は困るので窯の口のところで火鉢の炭みたいに炎がたたないくらいに少しだけ燃やす。
ともかく今回は生の土で出来た窯自体をじっくり焼き固めるのが目的だし、さらにはまだかなり湿ったうつわが乾くまではよほど慎重にする必要がある。
写真はほぼ3時間後の状態でデジタルメーターは46度と表示している。
温度計の場所は窯の天井に近いので暖かい空気が一番通るところだが、うつわの底付近はこれよりもよほど温度は行っていないのではないかと考えられる。
最初の段階では温度よりもともかく緩やかな熱源を保って暖かい空気を流しながら窯全体をゆっくりと暖めてゆくことが肝心なのだ。
火を点けて間もなく極細い月が山に隠れてしまった。
今は快晴で満天の星。