白掛 蠟燭徳利 2013年秋
江戸時代幕末期の丹波では様々な姿の徳利が作られました。
和蝋燭のかたちに似た蠟燭徳利もそのひとつです。
当時の徳利は概ね大きものが多いのですが、これらは今のように清酒を燗にするだけではなく、むしろ酒や醤油、酢、油などの保存容器であったためです。
今ではそういう用途は金属缶やペットボトルやガラス瓶や紙パックに取って代わられてしまいましたが、当時はむしろやきものがいちばん一般的であったように思われます。
この蝋燭徳利も今では一輪挿しにでもする寸法かと思いますが、用途は言うまでもなく自由に工夫してくださってかまわないのです。
白掛無地の風合いのうつくしさを楽しんでいただきたいと思います。
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knulpAA galleryの個展に出品します。
今回は普段使いの食器中心で、酒器や花器は多くはありませんがご覧頂きたいと思います。