春にはゴールデンスリップウェアでお世話になっている
SM-gさんにて9月7日〜16日まで丹波篠山の作陶家平山元康さんとの2人展です。
初日の夕方からは予約制ですが二人でトークショウとぼくたちの地元丹波の食材を用いた
minokamo 長尾明子さんのお料理を楽しむ会も開催されます。
低い山々が折り重なるように続く間を清流が流れるここ丹波の地には古来から人々が住み着いていました。人の暮らしのあるところには当然さまざまな手仕事が発展します。豊かな自然環境に恵まれた丹波には手仕事に必要な原料があり、また丹後半島からは当時先進の渡来系技術も入ってきたことかと思われます。さらには京に都が定められた後はその繁栄と共に拡大する物資の需要を支える役割を担う立場にもありました。森林資源に直接依存する建材や薪炭の生産は言うまでもありませんが、丹波布や丹波焼など世界に誇るべき独特の様式と美を持った工芸もまたこのような事情のもとで発達したのです。
これらの丹波の手仕事が地方的な工芸としては異例の洗練された様式を持つに至ったのはこのように都市近郊であればこそ都文化の影響を受けたからにほかなりません。
どういうわけか丹波の國は明治維新の廃藩置県の折に京都府と兵庫県に分割されてしまいましたが、お互いに丹波で学び丹波で仕事をする兵庫の平山さんと京都の自分とで丹波を語るというのはなかなか面白いことかと思っています。
初日と2日目はふたりとも在廊してお待ちしております。
ぜひお越しくださいませ。
会期:9/7(土)〜9/16(月・祝)
時間:12-20時(土日祝は11時〜)
場所:SM-g 東京都目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1F
・
会場の様子です