鉢 練上 2013春 h:41mm d:175mm
こちらも練上の鉢ですがこういう鶉手と呼ばれる紋様のほうが継ぎ目も多く傷が出やすいのではないかと予想していましたが今回はむしろこちらのほうがうまくゆきました。
規則正しく土を重ねてあるためか土の違いによる歪みもうまく分散して全体としては割合問題なく出来るような印象を受けました。
いかにも練り上げらしいこういう伝統的な紋様はさすがに無理がないのかなとも思いました。
矢羽状の紋様をシャープに長く伸ばすのに苦心しましたがなかなか満足な結果を出せたのではないかと歓んでいます。
練上のような丹念に仕上げてゆく仕事は自分の性に合わないといえば合わないのですが、それでもこの技法ならではの結果には大いに惹かれるものがあるので、またまとめてじっくりと取り組みたいと思っています。
さて、
高島屋大阪店の個展もいよいよ始まりました。
スリップウェアはもちろん、呉洲釉や辰砂釉、須恵器、白磁、チョーク描、それにこういう練上など、今取り組んでいる様々な技法のうつわをたくさん準備して、会期中は毎日会場でお待ちいたしております。
ぜひお越しください。