須恵 七寸鉢 2010年夏 h:72mm d:225mm
梅雨の晴れ間を狙って須恵器の窯を焚きました。
穴窯の7回目です。
天気予報を見ながら7月2日の昼に火を入れたのですがあまり乾燥しきらないままに詰めたうつわもようやく乾き、温度が上がりだし1000度ほどになった3日の早朝より4日の朝までかなりの雨になり、屋根の無い野天の窯は滑稽なくらいの水蒸気を上げ続けました。
薪を抱えて傘をさしながらくべるというそういうのは仕方が無いとしても、やはり相当熱を奪われるのか1150度そこそこからのあと少しが上がらずに苦労しました。
今回は44時間目くらいで雨がやみそこから61時間目で焚き終えるまでは温度も順調に上がったのでわりにしっかり焼けましたが、昔もこういう窯を焚くときにやはり同じような苦労があったのではないかと思います。
薪が続く限りは日程を延ばして焼き続けたものか、それとも焼けないときには焼けないままにそのまま受け入れたものかはわかりませんがどう仕様も無いものはどう仕様も無いとこれは畑仕事なんかでも同じことでこういうものだというより仕方がないと思います。