5月3-4日の二日間だけですが京都府南部の木津にある梅皐庵での企画でした。 この家の庭や茶室の公開にともなってスリップウェアを並べてみたいとのことで御当主の奥村武さんからお話を頂いたのは既に4月になってからのことだったと思います。 当初はスリップウェアを作る他の作家をと考えておられたとのことですが縁あってこちらに話しを頂くこととなりました。 この5年間この日は毎年ある別の企画に参加させていただいていたのですが二つのことを天秤にかけてこちらを選んだという訳では決して無く、去年までと同じ心持ちで同じことを続けることは出来ないという気になってお断りしたそのあとに奥村さんからのお話を頂いたのです。 ある展覧会の会場に居合わせて一度ご挨拶をしたことのある奥村さんから唐突にお電話を頂きました。 ほんとうに何かをやるならば十分に準備をして取りかかりたいと最初は思ったのです。 奥村さんの御祖父様であられる奥村梅皐さんの御命日にちなんでその雅号から名付けた家の公開と同時に何か好きなものの展覧会をしてみたいというその思いを聞いて、今まで作ったスリップウェアの大きなものを数点届けるだけなら出来そうなので協力しようというつもりでいたのですが、打ち合わせに行ってみれば思った以上に家が大きく、また奥村さんの熱心なこともあって最初のつもり以上に規模の大きな展覧会となりました。 この企画は二週にわたって週末開かれたもので前期である5月3日と4日は吉田礼子さんの墨彩の作品とぼくのスリップウェアということだったのですが、窯焚きの予定が遅れに遅れてどうにも動けない時期だったため展示の方法も作業も吉田さんと奥村さんにお任せしたところ吉田さんのご意向で当初の部屋をわけての展示ではなく組み合わせての展示ということになり結局スリップウェアばかりではなく様々なものをそれなりの数並べて見ていただくことになったわけです。
by slipware
| 2009-06-11 21:12
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