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そばがき碗

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灰ダラ釉 黒釉 そばがき碗 2008春  h:60mm d:135mm


薩摩の苗代川の窯でたくさん作られたそばがき碗をお手本にほぼそのままに作ってみました。
手前の条痕に流れたほうが丹波で古くから使われてきた黄土に灰を混ぜた灰ダラ釉と呼ばれる調合で、奥側の方は鬼板などをもちいた黒釉です。
そばがきを作るのに強く押さえてかき混ぜるために安定するベタ底をしています。
口縁も平たく作られていてそのまま二つを合わせた状態でいくつか積み重ねて窯に入れました。
現代では一般的には窯の中にカーボランダムという高耐火度の棚板を組んでうつわを一点づつ置いて焼く場合が多いのですが、これは苗代川に限りませんがかつては窯詰めのための道具類も今程便利なものはなく、様々な方法でたくさん積み重ねてより合理的に多くを一度に焼く工夫がされていました。
このときに出来る重ね焼きの様々な痕跡も今の目で見れば紋様を超えた紋様として美しく見えます。
ぼく自身はやはりカーボランダムの棚板を使っていますが、一点一点であまり細かく棚を組むよりも間隔をあけて大まかに区切るようにしています。
江戸も初期頃の古いスタイルの炎が真っ直ぐに吹き抜けるぼくの窯ではその流れをあまり妨げないようにする必要があるためです。

春の益子滞在中はそば粉を手に入れてこの一碗で朝昼晩と何度もそばがきを作って食べていたのを思い出します。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
by slipware | 2008-12-28 22:36 | 食のうつわ | Trackback
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