糠釉 面取小鉢 2003頃 h:62mm w:130mm×125mm
自分が弟子に置いていただいていた頃の清水俊彦師のところでは今の自分の窯の倍以上は入る4室の大きなのぼり窯に普段使いの食器類や個展に並ぶような大皿や花瓶などをぎっしり詰めて年に4回も焚いていました。
師の仕事の柱のひとつは面取や鎬を施して糠釉をたっぷりと厚く掛けたうつわの類でした。
毎年農家から軽トラックに大量の籾殻を頂いてはのぼり窯の側で灰にしていたのを思い出します。
ぼく自身は今はそれほど多くは糠釉のものは作っていませんが独特のこくのある白は好きですから少しづつ湯呑や茶碗に用いています。
ほんとうは師の仕事と近いことはあたり前のことでそれでよいのだとも思いますが、あまり似過ぎるのもどうかというような気が全くない訳でもありません。
糠釉で面取のこういううつわをすればやっぱりどことなく師の仕事の面影を感じます。
春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場の
ギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが
会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。