須恵 コップ 2008 冬 前列右 h:7.3cm d:7.9cm
今回焚いた初窯の小さめのコップ4点です。
炭素の黒い膜を落とすとこのような実に須恵器な肌が出て来ました。
こういう窯なので置かれていた場所によって温度も、炎の当たり方も、吹きつける灰とほこりも、また冷める時の煤の吸い方や酸素の当たり方などの条件も違ってくるのでひとつひとつにそれぞれの表情が見れます。
炭素の膜を剥がすには灰の灰汁に漬け込んでの砂洗いが効果的でした。
窯焚きの後なども手のひび荒れにまで入ってなかなか取れない煤汚れを釉薬の上澄みなどの灰の灰汁で洗えばわりによく落ちるのです。