泥三彩指描 蓋物

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泥三彩指描 蓋物  2002 秋  h:12.6cm d:12.6cm


 三彩といえば普通は有名な唐三彩のように黄色や緑の華やかな色釉を用いたものを指しますが、自分はかたちした地土の上に他の色の泥で紋様を付けて焼締めたものを泥三彩と呼んでいます。これは特に色を目当てに調合したものではなく、ただ天然の泥そのままの色なので多少紋様が賑やかになっても全体の調子は渋くおさまるというのが気にいっているのです。

 この場合紋様は筆ではなく指で描いています。この指描の方法を見つけたのはふとしたきっかけです。それは自分がまだ丹波立杭の師のもとで修行させていただいていた頃のことです。いくつも並んだたくさんの器に化粧掛けをしていました。指に泥が付いたままでは滑って作業ははかどりません。そこで雑巾などで手を拭えばいいのですが、あるとき指に付いた泥を次に掛ける器の横腹になすりつけながら作業をしていたのです。指の跡がついてもすぐにたっぷりと化粧で覆われて消えてしまう訳ですから問題ありません。
 未だ乾かない土の上を濡れた指が心地よく滑ります。そこには何とも伸びやかな指の跡が残されます。案外このへんに模様の発生の起源があるやもしれません。そういうやきものの仕事の工程から捕まえたやり方は土や泥の生理からしても無理がないものです。

 東京駒場の日本民藝館に自分の大好きな江戸末期くらいの丹波のものでやはり二色の泥を使った火消し壺があります。土肌に違う色の土で装飾するということは丹波でも古くから行われていたのです。それはおそらく指ではなく筆を使っているという気がしますが、その壺からヒントを得てこの紋様を用いています。自分の場合は二本の指に色の違う泥を付けてあまり考えないで一気に仕上げています。

 
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# by slipware | 2004-12-21 21:29 | 泥三彩 | Trackback

スリップウェア 絵替わり皿

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スリップウェア絵替わり皿  2003 秋  h:3.7cm d:21.0cm


たくさんの素地を準備して紋様替わりでいろいろ作ってみました。
これは去年の個展「前野直史のスリップウェア」のDMに使った写真です。
スリップウェアというちょっとノスタルジックなやきものなので色を落としてセピア調に仕上げました。
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# by slipware | 2004-09-23 06:54 | slipware | Trackback

白磁コップ

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白磁コップ  2001 秋  h:11.8cm d:9.1cm


大きめの紙コップを見ていてそのシンプルなフォルムに打たれ、慣れない白磁で取り組んで見ました。
ジュースやコーヒー、氷を入れて冷たい麦茶など結構重宝しています。
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# by slipware | 2004-09-23 06:36 | 白磁 | Trackback

やきものの名前と寸法

このブログでは生畑皿山窯/前野直史のやきものを紹介しています。

・やきものの名前はそのかたち、用途、技法、釉薬の種類、土の産地、やきものの様式の一般に認知されている伝統的な呼称などによって便宜上名付けたものです。そのため時と場合により同じようなものにも違う名前がついていることもあります。

・また写真の下に表記している寸法は以下のとおりです。
 hは高さ、dは最大径、wは横×縦、lは長さ
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# by slipware | 2004-09-18 21:54 | お知らせ | Trackback

藍彩白掛壺

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藍彩白掛壺 h:22.5cm


轆轤で赤土をかたちしたあと口を残して白泥を掛け、さらに土灰釉を掛けてから呉洲という藍色の彩料を打ち掛けしています。
こういう仕直しのきかない仕事が好きです。
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# by slipware | 2004-09-18 19:39 | 花のうつわ | Trackback