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スリップウェア 角鉢

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スリップウェア 角鉢 2003年頃  h:67mm w:258x228mm


普段スリップウェアに用いている土は多くは信楽でも最古と考えられている五位の木古窯のあたりから出る土をベースに調整したものです。
この土は薪窯の酸化炎で上手に焼けると炎の直接あたったところは緋色と呼ばれるこのようなうつくしい朱色に発色します。
むろん英国のスリップウェアの土はまるで違う感じの土でまた窯の構造や焼成温度域も違うのですが、裏返した時の型抜きの丸みを帯びた土のドームが美しい信楽の緋色であることに惹かれてこの土をもっぱら用いているのです。
スリップウェアは当たり前には紋様面に注目されるのは無理もないことですが、裏側もまた姿のうつくしさとともに土肌のうつくしさがあるのではないかと思っています。
写真の角鉢は2つペアで縁を合わせて焼いたもののうち上側の伏せられていたものでよく溶けた釉薬が玉状に流れて雫となって落ちる手前でとどまりました。
縁の白く抜けている部分は重ね焼きのために目土をかませたため炎が当たらなかった部分です。
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by slipware | 2010-08-27 02:05 | slipware | Trackback

京都五條坂の陶器まつり

長年続いている京都五条坂の陶器まつりに2年ぶりに参加します。
ぼくのブースは五条通北側歩道のほとんど東の端、河井寛次郎記念館から五条へ出て信号を北へ渡って左へ数件目です。
まだどういうものをどんなふうに並べるかは決めていませんがスリップウェアと近年取り組んでいる須恵器、それからちょっとした窯傷や焼けひずみなどの2級品のコーナーは作るつもりです。
京都の街の一番暑い最中ですので暑さ対策はしっかりとしてお越し下さい。

8月7日から10日まで9:00〜23:00です。
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by slipware | 2010-08-01 20:28 | お知らせ | Trackback

須恵 蓋付壺

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須恵 蓋付壺 2010年夏  h:113mm d:104mm


これは胴と蓋が特に咬み合うようにはしていない普通の壺の上に小鉢を伏せたような蓋です。
蓋物は好きで今までにもここで紹介したもの以外にもいろいろとたくさん作ってきましたがこういうかぶせ蓋のものは余りやってみた記憶がありません。
これは今回の窯の一番奥にあったもので、丸く膨らんだ胴にエッジのきいた蓋がなかなか須恵器な気分です。
一筋流れた自然釉がブルーに溜まって底ぎりぎりで止まりました。
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by slipware | 2010-08-01 20:12 | 須恵 | Trackback

須恵 蝋燭徳利

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須恵 蝋燭徳利 2010年夏  h:160mm


筒型のこういうかたちの徳利は朝鮮にも伊万里にも瀬戸にもありますし、また錫器にもよく見かけますが、様々な酒徳利が作られた江戸時代末期頃の丹波の窯ではただの筒ではなく明らかに和蝋燭の姿をモティーフにしたと思われる反りのある徳利が蝋燭徳利の名前と共に伝わっています。
柳宗悦の古い蒐集にも丹波の白地に黒を流し掛けした姿の良い蝋燭徳利がありますが、まだやきもののことを何も知らない頃に求めた大阪日本民芸館の古い図録に出ていたこの蝋燭徳利と沖縄の渡名喜瓶にはなぜか妙にこころを惹かれました。
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by slipware | 2010-08-01 19:50 | 須恵 | Trackback

須恵 ぐい呑み

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須恵 ぐい呑み 2010年夏  h:43mm d:95mm


22日朝より7月2度目の須恵器の窯に火を入れました。
前回と同じく8回目の今回も薪の自然降灰釉を課題にしたテストだったのです。
この小さな窯だからこそひと月に二度も焚けるわけで、前回の窯で気付いたことをいかしてもう一度忘れる前に試してみたかったのですが、少しつかめたかのように思った問題点は解決せずにまた次回へと課題を繰り越しました。
現れた現象の原因については見て考えて試案を立てて取り組んでみるしかないのです。

前回とは打って変わって60時間あまりの期間中はずっと晴天で、たくさんの冷たい飲み物をとりながら、そして頭も足も水で冷やしながらの作業ですが日中は炎天下の照りつけと窯の熱が身体にこたえます。
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by slipware | 2010-08-01 19:34 | 須恵 | Trackback