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カップ&ソーサー 白/黒

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カップ&ソーサー 白釉2008 春 黒釉2008 秋   受皿 d:177mm


もともとは2002年頃に藁灰釉で作った紅茶碗のかたちですが数年後にデルフト風の白いうつわに取り組んだ折りに受皿のかたちを変えて作り直しました。
黒いほうはカップスープにと思っていましたがこれはさらさ西陣さんでチャイなどのカップとして使っていただいています。
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by slipware | 2009-02-18 00:01 | 茶のうつわ | Trackback

スリップウェア カップ&ソーサー

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スリップウェア カップ&ソーサー 2008 秋  受皿 d:165mm


去年くらいに惜しくも閉じてしまいましたが京都の三条富小路を少し下ったところに「さらさ」というカフェがありました。
そこは古い学校の教室みたいな木造の大きながらんとしていて心地のよい不思議な空間でした。

初めて行ったのはたぶん高校生の頃のこと、と連れて行ってくれた友人のメンツからそんなふうに長い間思っていましたが実際は1984年の終わりのオープンとのことですからそれは自分が19歳になった頃です、卒業した後のことだったみたいです。
当時はネットもない時代だし今ほど情報は早くもなくまた誰にも共有されたものではなかったはずですがそれでもタウン情報誌などもあって若い世代の目敏い人はきっとこういう一風変わったお店のオープンに注目していたのでしょう。

それがどんなものだったかは忘れてしまったがさらさミルクがお気に入りだった友達のことや横浜丼というメニューがあったこと、店の奥にアップライトピアノが置かれていたことやなにかのメニューが小さな茶色い擂鉢をうつわにして出て来て驚いたこと、一時となりにあった古いギターを扱うお店の壁に掛かっていたギターのこと(中でも特に忘れられないのはすごく古いGibsonのギターアンプ、あれだけは買っておくべきだった…とか)、二階に上がる木の階段の横の壁にいろいろな情報の告知が貼られていて友達のライブのチラシを見付けたことや自分たちのグループ展の葉書を貼らせてもらったこともありました。
友人のパーティーで貸し切りだったことや何かの打ち上げかミーティングで大勢で集まったこと、デートの待ち合わせだったり友人とどこかへ出かけた帰りだったり、20年間ほどの記憶が前後混ざり合って懐かしく思い出されます。
広いお店のなかにはひとがいっぱいだったこともありましたし、ほとんど自分たちだけのゆったりした気分を楽しめたこともあったような気がします。
そんな時はツィーターが上に取り付けられたTechnicsだったかJBLだったかのスピーカーから気分のいい音楽が流れていて、開け放した窓からの風が気持ち良かったのではなかったかという気がします。

そんなさらさにどういう縁だったかは知らないが一時友達がアルバイトで入っており、その紹介でうつわを使っていただくことになりました。
それも今からたぶんもう10年程も前のことだったと思います。
さらさのうつわならばぜひやりたいと思って辰砂釉の赤いマグカップやスリップウェアなどのいくつかのサンプルを持ってアキさんに会いに行った日のことを覚えています。

この富小路のさらさは先年閉じてしまいましたがさらさはその後いくつかの支店をオープンして、実家からもほど近い西陣の銭湯の跡を使った「さらさ西陣」で今もいろんなものを使っていただいています。
このカフェの前身である銭湯にも子供の頃に行ったことがあるので妙な気分です。
この写真の丸紋と波紋の紋様違いのカップ&ソーサーもさらさ西陣に昨日納めてきましたのでたぶん今日から使って頂いているのではないかと思いますのでどうぞ訪ねてみて下さい。
お店には販売の小さなコーナーも預かっていただいているのでいくつかのうつわを見ていただけます。

また富小路の本店が移転して新しく出来た「さらさ花遊小路」に去年の春に場所を探しながらはじめて行ったおり、富小路のお店に最初の頃に納めたものが素晴しく使い込まれていまなお現役でここにあるのに再会したのは思い掛けないうれしいことで感激しました。
ここも広々としてちょっと富小路のお店を思い出すようなゆったりと気持ちのよい空間でした。

このうつわの写真を載せて西陣のことだけを簡単に書くつもりが先ほどみつけたさらさのアキさんのブログに綴られていた開店当時のことなどを読んで時代の空気感やあの頃のお店の雰囲気が懐かしく愛おしいような気になって、珍しくついつい思い出すことなどをあれこれと書いてみました。
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by slipware | 2009-02-17 23:33 | slipware | Trackback

黄釉押紋 小皿

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黄釉押紋 小皿 2006頃  h:25mm d:115mm


スリップウェアの小さなお皿を作るための素焼きの型でもう一種類の小皿を何か作ってみようと思ってこしらえたものです。
型物は轆轤のものが動的な印象であるのに比べて静的であり、ぼく自身にとってはこれが丸い皿を作るにも型を多用する理由でもあるのですが、スリップウェアの紋様はやはり動きがあるのでさらに静かな紋様付けを考えてこの押紋を工夫したのです。
素焼きの型と同じく釉薬もスリップウェアと同じ黒豆の灰釉ですがこれは炎は還元気味で黄色というよりは緑っぽく焼けています。
押した窪みに釉薬がたまった濃淡の調子も好きです。

富本憲吉さんが花更紗と呼んでいる一連の作品、四弁花の紋様でぎっしりうつわの表面を埋め尽くしているものを見て同じ花紋様でも正確無比なプリントではなくひとつづつ丁寧に手描きで並べてゆく手法が何処かゆったりとした風情に仕上がっていることからヒントをいただいてぼくもわりに単調な紋様ですがローラー状のものでゴロゴロと一気に紋様しないで薪割りの時のささくれた木片を押してひとひらづつ紋様を並べてみたのです。
2002年秋頃が多分最初で以後何度か同じものに取り組んでいます。


昨年春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りためたものを順次紹介してきましたがこれで草萠舎はすべておしまいです。
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by slipware | 2009-02-02 13:26 | 食のうつわ | Trackback