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穴窯 3回目

先日の雪もまだ少し残る中、夕方に3回目の穴窯の火を入れました。
温度計は5度からのスタートです。
2度目の後、また早く準備したかったのですがなかなかはかどらない事情もあり、轆轤した後もこの天候では乾燥が遅れて年内ぎりぎりになってしまいました。
須恵器をやる以上はまだ試したこともない叩きをなんとかこなさなければならないと思い、叩きというのは成形方法の一つですが、そこに不器用なぼくは予想以上に手間取ったのです。
今回も初窯の時と同じくやはり充分乾燥しないままの窯詰めになりましたのでゆっくりとした慎重なあぶりが必要ですが、予定では順調に行けば大晦日の朝には終わって仕事納めです。

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
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by slipware | 2008-12-29 20:48 | 窯のこと | Trackback

スリップウェア 鉢

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スリップウェア 鉢 2005頃 


こちらは上がりのよかった数年前の窯の時の直径30センチ程の鉢です。
何処とはなく和の感じのあるこの鉢の紋様がぼくは好きで小さなものから大きなものまで角や丸の様々なかたちのものに何度も繰り返し描いていますが、元々は益子参考館蔵のイギリスの古いスリップウェアにほぼ近いものが描かれていたのを見たのが切っ掛けではないかと思います。

英国の古いスリップウェアの紋様の多くはおそらく何を描いたというものではなく、とろとろと流れ出る泥の生理に呼び出されたようにその作業工程の内側から生まれてきた抽象紋様ではないかと思うのです。
そんな訳ですから何をモチーフにしたものかはわからないものがほとんどですが、この紋様の鉢を御覧になったある方はこれを流水紋と呼ばれました。
流水紋という言葉は紅葉でも浮かべて流れる清流をイメージするのですが、それは紋様を描くときに筒先から流れ出る白い泥がまだ濡れた地掛けの黄土の上に泳いでいるその感じと不思議に違和感なくうつくしく響き合うような気がしてそれ以来ぼくはこのことを信じています。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-28 23:04 | slipware | Trackback

そばがき碗

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灰ダラ釉 黒釉 そばがき碗 2008春  h:60mm d:135mm


薩摩の苗代川の窯でたくさん作られたそばがき碗をお手本にほぼそのままに作ってみました。
手前の条痕に流れたほうが丹波で古くから使われてきた黄土に灰を混ぜた灰ダラ釉と呼ばれる調合で、奥側の方は鬼板などをもちいた黒釉です。
そばがきを作るのに強く押さえてかき混ぜるために安定するベタ底をしています。
口縁も平たく作られていてそのまま二つを合わせた状態でいくつか積み重ねて窯に入れました。
現代では一般的には窯の中にカーボランダムという高耐火度の棚板を組んでうつわを一点づつ置いて焼く場合が多いのですが、これは苗代川に限りませんがかつては窯詰めのための道具類も今程便利なものはなく、様々な方法でたくさん積み重ねてより合理的に多くを一度に焼く工夫がされていました。
このときに出来る重ね焼きの様々な痕跡も今の目で見れば紋様を超えた紋様として美しく見えます。
ぼく自身はやはりカーボランダムの棚板を使っていますが、一点一点であまり細かく棚を組むよりも間隔をあけて大まかに区切るようにしています。
江戸も初期頃の古いスタイルの炎が真っ直ぐに吹き抜けるぼくの窯ではその流れをあまり妨げないようにする必要があるためです。

春の益子滞在中はそば粉を手に入れてこの一碗で朝昼晩と何度もそばがきを作って食べていたのを思い出します。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-28 22:36 | 食のうつわ | Trackback

糠釉 面取小鉢

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糠釉 面取小鉢 2003頃  h:62mm w:130mm×125mm


自分が弟子に置いていただいていた頃の清水俊彦師のところでは今の自分の窯の倍以上は入る4室の大きなのぼり窯に普段使いの食器類や個展に並ぶような大皿や花瓶などをぎっしり詰めて年に4回も焚いていました。
師の仕事の柱のひとつは面取や鎬を施して糠釉をたっぷりと厚く掛けたうつわの類でした。
毎年農家から軽トラックに大量の籾殻を頂いてはのぼり窯の側で灰にしていたのを思い出します。

ぼく自身は今はそれほど多くは糠釉のものは作っていませんが独特のこくのある白は好きですから少しづつ湯呑や茶碗に用いています。
ほんとうは師の仕事と近いことはあたり前のことでそれでよいのだとも思いますが、あまり似過ぎるのもどうかというような気が全くない訳でもありません。
糠釉で面取のこういううつわをすればやっぱりどことなく師の仕事の面影を感じます。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-27 05:00 | 食のうつわ | Trackback

スリップウェア 鉢

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スリップウェア 鉢 2008春


径が24センチくらいのフェザーコームの鉢です。
英国のクラシックから始まっても日本のスリップウェアに出会いたい、そういうものを見付けてゆきたいとは願っています。
赤く緋色の映える信楽の土、黒豆の灰釉、直焔式の東洋の窯で日本の紋様。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-27 04:45 | slipware | Trackback

スリップウェア 皿

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スリップウェア 皿 2008春  h:32mm d:217mm


どことなく日本的な感じがするスリップウェアです。
家紋帳でも探せばこういうひねりの紋様がありそうですね。

春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-27 04:17 | slipware | Trackback

泥三彩 共手土瓶

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泥三彩 共手土瓶 2006  h:255mm w:207mm×268mm 

丹波にも昔からこういう泥の装飾はありました。
そのことは以前に小壺を紹介した時にも少し書きました。
今回の土瓶はかなりサイズも大きく長い線を引きたいために指描きではなく筆を使っています。
共手の土瓶というのはこのように土で持ち手まで作ったもので古いものにはそれほど多くは見かけませんが多少は昔からあったようです。
竹や籐で作ったハンドルと比べれば動かないので茶葉の出し入れがしにくい反面しっかりとした持ち心地は共手ならではの安心感があります。
琉球には按瓶と呼ばれる共手土瓶が昔からありますね。
これは自分としては初めて作った共手土瓶です。
南丹工芸文化祭の時にも出していたものはこの土瓶です。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-27 04:07 | 茶のうつわ | Trackback

刷毛目 小鉢

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刷毛目 小鉢 2004頃 


こちらは刷毛目でも白泥ではなく黄土を使ってスリップウェアに掛けているのと同じ黄釉を掛けた14センチ程の鉢です。
スリップウェアの下地に掛ける黄土のむらが美しいと思って始めた仕事ですが、黄土のような鉄分のある泥を掃いた刷毛目は朝鮮にもありそうなものだと思わないでもないのですが実際には見かけません。
やはり刷毛目は本能的な白い器への希求があってただ申し訳程度に白く見せるために白い泥を塗り付けたというのがほんとうではないかと思えばそれも納得のゆくことではあるのです。
これを黒っぽい泥に置かえるということは既に刷毛目を一種の紋様と見ているということでそういう視座がなければこんなものは本来あるわけもないのです。
古の朝鮮の陶工のように無心で自由な刷毛目は難しいとはいいますが、あれもそういう紋様ではないということでこそ生まれてきたものではないかと考えるのが自然だと思うのです。
ぼくなどが刷毛目に向かえばなるべく作為的にはしまいとはどこかで思いながらもついつい勢いのないのは嫌だとかそういう気持ちはあるのです。
結果はいじけたものにはならないまでも朝鮮のもののように無心の作にもならないわけです。
とはいえやはりなかなか効果的な刷毛目に惹かれるのはやはりどうしようもない事実でこういうものもあまり頭で整理した考えで否定してしまわないで作りたい限りは作りたいのです。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-25 16:02 | 食のうつわ | Trackback

刷毛目 小皿

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刷毛目 小皿 2000頃  d:100mm h:20mm


朝鮮のクラシックスタイルの刷毛目小皿です。
最近はあまりしませんが最初の頃は刷毛目や粉引のものはずいぶん沢山作りました。
轆轤したうつわが乾きはじめた頃に藁の穂先を束ねた荒い刷毛で白泥をざっと塗るのですが、土の乾き具合や泥の濃さで、さらには釉薬の厚さや窯の中の火の具合で様々な表情のものになります。
釉薬のものを積み重ねるにはいくつかの方法がありますがぼくは目と呼ぶ土の粒を高台にいくつか付けて重ねています。
その目跡が積み重ねた一番上のもの以外には残る訳です。
次の窯ではまたこういうものにも久々にまとめて取り組んでみたいと思っています。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-25 01:11 | 食のうつわ | Trackback

焼締 鉢

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焼締 鉢 2006頃  d:180mm h:55mm


自分にしては珍しく口縁まで薄く轆轤で伸ばした高台も無いべた底の鉢です。
釉も掛けずに古い常滑の碗のようにただ沢山積み重ねて窯に入れたなんということもない六寸鉢ですが、そういうなんということもないという性質はうつわには欠かすことが出来ないものだと思っています。
いつかこのままの感じで黒い須恵器にも焼いてみたいと思います。


春の草萠舎展の会場でいろいろと撮りながら途中で益子に行ってしまってそのままになっていましたのであらためまして順次紹介します。
会場のギャラリーアールは1階と2階に別れていて当初1階にスリップウェアを2階には白無地のものをというつもりでいたのですが会期直前の春の窯で白無地のものが今一つ上手く行かなかったので急遽2階には残っていた以前の窯のものからいろいろと選んで持って行きました。
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by slipware | 2008-12-25 00:45 | 食のうつわ | Trackback