2回目の穴窯がようやく冷めて出しました。 やはり天井まで土に埋め込んだ地下式の窯にしたので放射冷却がなくてなかなか冷めませんでした。 14日の18時に1272度の高温まで上げてから大量の薪を入れて焚き口を閉じて泥を塗りこれで一気に同10分には942度まで下がりました。 煙突からの炎と濃い黒煙が治まるのを待って18時45分に煙突を閉じた地点では900度でした。 ここから冷めるのにかなり時間がかかって、15日の朝6時45分には472度、16日の18時45分には188度、17日同時は100度、そして18日の正午にようやく63度で窯を開けました。 これだけ徐冷する窯なら須恵でなくても信楽などの綺麗な緋色もとれそうな気がします。 写真は焚き口のレンガをはずしたところです。 前回と変わった主な点は、土を少し工夫して調整したこと、しっかり乾燥させてから窯に入れたこと、底に目を付けるのを止めて砂を撒いた上に直置きして窯詰めしたこと、いくつか重ねて焼いたこと、より強く焼いたこと、最後に大量にくべた薪がある程度燃えるのを待ってから窯を密閉したことなどです。 やはり駄目だったこと、よかったこと、よいながらにもう一工夫必要なことなど次ぎに活かします。 かなり焼き込んだのでかたちが崩れたり土が煮えたりしていないかとも思っていましたが案外大丈夫そうでしたが、砂に置いたものも砂が融け気味で窯床に焼け付いてうまく外れないで割れたものが多々ありました。 重ね焼きも外れないものがあり割れてしまいました。 そしてやはり底切れが大量に出たのですがこれは乾燥段階でも切れ出したのが少なくなかったのでやはり底を削らないベタ底の轆轤仕事に無理があることもあるでしょうが、むしろ土揉みをもう少し丁寧にやる必要がありそうです。 今回のタイミングで窯を閉じた結果は炭素の膜はかなりましのようです。 品物は灰の灰汁に浸けたのでまた砂で洗ってからよいものがあれば後日紹介したいと思います。 もう早く次が焼きたいという気持ちになっています。
by slipware
| 2008-12-18 17:02
| 窯のこと
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